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骨の機能と役割

まずは骨がなぜあるのかというところから

骨の役割

  • 支持組織(身体を支える骨格形成・骨格筋による関節運動)
  • 内臓器官の保護(肺や心臓・脳等)
  • 電解質の貯蔵(リン・カルシウム等)
  • 造血作用(髄腔、海綿質)

簡単にまとめるとこんな感じです。これが骨が人体にある意味です。

骨で血液が作られることを意外に感じる方もいるかもしれませんね。

年齢経過と共に機能は失われますが、大きな骨の大腿骨や腸骨などでの血液が作られているようです。

電解質というのはミネラルといえば分かりやすかもしれません。

ご存じの通り骨の多くはカルシウムです。必要に応じてカルシウムを取り入れたり、逃がしたりする機構があります。この機能は健康寿命を考える時にかなり重要な役割を果たしています。

要は動かない(骨に荷重が働かない)人の骨からはカルシウムが流出し骨が脆くなりやすい傾向があるわけですね。他にもホルモンによる疾病(骨粗鬆症)もあるので一概に言えないですが。

骨の支持機能について

私たちは地球上に住んでいますので、必ず重力からの影響を受けます。

この重力が無い空間、宇宙では骨が脆くなりやすく骨密度の低下が骨粗鬆症患者の10倍のスピードで減っていくそうです。

それぞれの動物が地球上で生活していくうえで、現在の形に整っていることを考えると可能な限り姿勢を整える事は重要なのだろうと考えます。

リモデリング作用

骨にはリモデリング作用という働きがありますが、この機能は「骨芽細胞⇒骨細胞⇒破骨細胞」というように骨の細胞の代謝(生まれ変わり)によって作用します。

骨は常に生まれ変わっているのですが、その期間は4年前後で全身の骨が生まれ変わるとされています。

そして、更に重要な要素が「ウォルフの法則」というものです。

ウォルフの法則

この法則が少し厄介です。

姿勢が安定していない方は要注意。

どういうことかと言うと、姿勢不良などにより一定の負荷が骨に掛かり続けた場合、荷重がかかる方向に最適化され、元の状態より骨が変形していくことになります。

この現象と、リモデリング作用の兼ね合いを考えると、骨の変形が進んだ場合、ほぼ保存療法での回復は難しいと思われます。

もし仮に!同じだけの期間これまで骨に掛かり続けた荷重を整える事が継続的に可能ならいけるのかもしれませんが・・現実的じゃないかもしれませんし今までそういった方には出会えていません。

現実的には主治医の判断のもとオペを行ってもらう事が一番早い回復手段であります。

ではどうするべきなのか

骨の健康維持

簡単に言えば、正しく運動を行いましょうということになります。

変形性膝関節症などが分かりやすいので例にあげると、股関節の向き(膝の向き)が一定方向にたった状態で生活し続けると、上記のリモデリング作用やウォルフ法則により膝関節に対し一定方向の荷重がかかり続けるので時間がたてば経つほど強い変形が生まれます。

予防手段は健常な方であれば、内転筋、時には外転に作用する筋などに刺激を入れて脚のスムーズな運動が出きるようなトレーングなどが必要になり、中々個人での判断では姿勢の改善は難しいと思われます。

先ほど、健常な方であればと書きましたが、中には先天性のもので悩まれている方もいらっしゃいます。それぞれの症状があり、対応も変わってくるので「健常な」と書かさせて頂きました。

恐らくですが、今後ますます身体が資本となり、大きな病気などがなければ健康寿命というものが重要な時代になっていきます。

これが正解!ということは無いのかもしれませんが、整体ジムRe:luckでは、こういった基本となる考え・情報をもとに皆様の健康予防に寄与できればと考えています。

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